まさに新次元のカリグラフィー!
自由形で描かれた「ホッリーヤ」が刺激的です。
描かれている言葉は「自由」。今回は NIhad Dukhan さんによるカリグラフィーです。
http://expressionsofnakba.org/gallery/node/67
風船かUFOみたいに、ふわっと浮かび上ってるように私には見えます。型にはまらない、自由な感じが良いですよねー。こういうのもアリだと思います。
詳しく見ていきましょう。
文字としては4文字で出来ていて、ラー ( ـر )[-r] が左に繋がらない都合で全体としては2つの部分に分かれています。つまり、右半分が ( حر )[H-r]、左半分が ( ية )[y-(t)] となっており、合わせて ( حرية )[Hurriyya] です。
ちなみに、省略されている記号をつければ ( حُرِّيَّة )[Hurriyya] となります。ラーとヤーの音がそれぞれ二重なので、ホッリーヤという発音になるわけなのです。
ではまず右半分。ハー ( ح )[H] の文字は、本来右から左へ折り返すところできつく尖っているものと思っていましたが、ここではまん丸です。しかもそのままラー ( ـر )[-r] が続いていて、一体となっています。
そしてこの左半分! もはや、右から左じゃなくて下から上に文字がつながっているんですよね。いやあ、ターマルブータがでかい。活字で表示するときの、( ية )[y-(t)] とはかなり違った解釈です。
さらに、点々が縦に並んでいるんですけど(ヤーの2点とターマルブータの2点です)、大きさが同じじゃないですよね、これ。下側の、ヤー ( يـ )[y-] の点の方が大きいです。もしや遠近法? と思ったりして。
もしかして右半分のハーとラーは水平な面上に張り付いていて、左半分はそれに対して垂直に立っているとか? 色んな見方が出来ると思います。
さすが「自由」って書いているだけあって、自由だ! 自分でもホッリーヤを好きな形に描いてみたい。3次元的に配置しているように解釈して眺めるのは、新しい発見!
1つでも共感してもらえたなら、幸いです。
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